“北洋漁業”って何だろう?

今から100年以上むかしのことです。

日本は明治という時代を迎え、江戸時代の鎖国さこくの制度がなくなり、船に乗って外国へ行けるようになりました。日本海沿岸の人たちは、サケマスやニシンが豊富なロシア領の海を目指し、危険な航海に旅立ちました。それを当時はロシア領での漁業という意味で露領漁業ろりょうぎょぎょうと呼び、のちに北洋ほくよう漁業と呼びました。

今ほど食べ物が豊富になかった時代、日本にとって大切な産業の一つだった北洋漁業。北海道の函館はこだてと並んで拠点になった新潟港にとっても、北洋漁業はとても大切な産業になりました。